見る場所
一般的な見る場所と高さ <小樽市内>
場所としては、『高島おばけ』という名の由来となった近くの 高島漁港沿岸を始め、色内埠頭(公園)、小樽港の南北防波堤、天然温泉湯の花・手宮殿そばの手宮の厩(うまや)岸壁など釣りに適している場所とほぼ一致します。(参照:おおよその位置をGoogleマップでリンク、下図は全体位置---クリックすると拡大表示)
その他にも銭函(ぜにばこ)のサンセットビーチ、ドリームビーチなどもお勧め。それから、余市、蘭島、忍路(おしょろ)、塩谷地区(上記地図外で西側に位置する)から、赤岩・高島岬方面のほか、積丹(しゃこたん)方面や石狩市厚田などの海岸沿いの地形や船舶などを探すのも有効です。
究極は、自宅や自宅マンション等から対岸の石狩湾、特に石狩湾新港の球形タンク群が見られる方です。これが一番楽です。 さらに、見る場所の標高が低い方がベストオブベストとなります。
【参考】 海外の文献によると、目線が地表から30cm程度なら、暑くなった砂浜に冷たい(海)水が入り込むような環境で整えば、上位蜃気楼が見られる可能性があるそうです。⇒実際、私も銭函海岸でこれを確認しました。
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気楽に見る場所 <車の中で>
音楽やラジオなどを聞きながら車の中で気楽に『高島おばけ』(=上位蜃気楼)を観察したいなら、上記にあげた場所のうち、祝津(しゅくつ)、高島漁港、色内埠頭、勝内埠頭、朝里、おたるドリームビーチ(銭函)などがいい。これなら女性でも抵抗は少ないでしょう。
気軽に見る場所 <室内で>
もっと快適に食事やお茶を飲みながら、観光の途中や、室内で休憩しながら上位蜃気楼を観察したい方は次のところがお勧めです。陽に当たらないので、女性にはうってつけかも...。
小樽運河沿いのホテル(ふる川、小樽ホテルノルド、ホテルソニアなど)の上階やその一部のレストラン、堺町のルタオの4F展望室[無料]、祝津のノイシュロスホテル、小樽築港にあるグランドパーク小樽内の海側レストラン、コーヒーショップ、喜久屋書店(Seaside Reading room)、新日本海フェリーターミナル の2Fレストラン(シーガル)、銀鱗荘などがよいでしょう。
銭函(ぜにばこ)では駅前のすし屋(海銭亭)やカレーレストラン(スーリヤ)のテラス席、しろくまのテラス席、旧海商の向かいにある蕎麦屋(海景庵)、 ビーチ沿いのホテルなどがいいでしょう。ただし、飲食店の場合、長居は禁物です。
気楽に見る場所 <船上で>
船上から見るのも可能です。 一般的には、モーターボートや釣り船です。「高島おばけ」が発生する要因である上暖下冷の空気層ができやすい、高島岬から小樽港辺り、および石狩湾新港からおたるドリームビーチ近辺から(8~)12Km程度以上離れている場所に移動すれば見ることができるでしょう。(下図参照:クリックすると拡大表示)
図中の黄色の星印は、1846年に松浦武四郎が見たと想定される地点です。
(私はこの反対側、銭函海岸から高島岬やトド岩の蜃気楼を何度も確認しています。)
観光船・尾形船
コースが決まっているが、小樽海上観光船(小樽観光振興公社)を利用する方法があります。その場合、 防波堤内側の小樽港をめぐる尾形船よりも祝津(しゅくつ)・オタモイ航路の方が、「高島おばけ」を見られるチャンスが多いでしょう。スマホのカメラでも蜃気楼を撮影できそうです。
小樽観光振興公社 tel. 0134-29-3131
小樽→祝津片道(片道20分)
小樽港第三号埠頭⇔小樽港第三号埠頭(オタモイ周遊:90分)
モーターボート
シーズン中なら、小樽築港から、マリンウェーブ小樽(tel. 0134-22-1311)のトド岩クルーズ、窓岩クルーズなどを利用する手があります。
フェリー
新日本海フェリー上から見ることもできます。その際、船舶の低い位置から眺めた方がよいでしょう。ちなみに、朝里や銭函海岸からそのフェリーがボックス型になったり、側面のカモメマークの伸び上がっているのを何度も確認しています。
小樽市以外の地区
札幌
札幌中心部で20F以上のビルやホテル、琴似の高層マンションや手稲山口展望デッキや星置周辺のマンション、手稲山麓の高台(ほしみ、星置、稲穂駅周辺の山側)などから『高島おばけ』(=上位蜃気楼)を見ることができます。標高が高くなるとやや不利ですが、間違いなく見られます。
以下は星置駅の山側から撮影した「高島おばけ」です。海岸まで出かけなくても観察可能です。
左画像は、実際に、2007年6月12日に確認したもの。(約18Km先)
駅舎内の窓からもこの方向が眺められるので、陽があたるのを避けたい女性でも観察しやすい場所といえます。
画像からは、おたる水族館のある高島岬と右端に見えるトド岩が蜃気楼化され、変化しているのがわかる。 変化の大きさとしては、小から中規模といったところだ。
以下は 札幌JRタワー展望室T38 (約160m) からの眺めで、ドリンク類を飲みながら高島おばけがチェックできる。
札幌市街と日本海・球形タンク群 (約16Km先)
距離が比較的近いけれども、このタンク群が蜃気楼化し、伸び上がったり、反転像を作ればすばらしい眺めとなるでしょう。
手稲方面と小樽赤岩/高島岬/トド岩 (約33Km先)
観察位置が高いので、このぐらいの距離がある方が、「高島おばけ」を見る可能性が高いでしょう。我と思わん方は、ぜひ観察してみてください。
雄冬岬方面・石狩河口橋・北石狩衛生センター
狙いどころは、右端の北石狩衛生センター。手前側の札幌市内の建物などが蜃気楼化し、それを撮影できたら新聞の一面に出ること間違いなし。
2024年には手稲山口緑地から小樽・高島岬やトド岩が伸び上がっているところを確認し、撮影に成功。新聞等にも掲載された。ここはゲートボールやスケートボード、ランニング、子供の遊び場やウォーキングの場所として利用されていることが多いので、より気楽に見られるのがいいかもしれない。可能なら双眼鏡を持参するとなおよいでしょう。
JR札幌駅北口側の「札幌第一合同庁舎」17F(約70m)の軽喫茶「スカイアベニュー」からは、石狩湾新港の球形タンクタンク群や北石狩衛生センター等が見渡せる。ここはドリンク類も数百円と安いので意外と穴場かもしれない。
そして、「札幌市役所」19Fにある屋上の展望回廊からは、ビルの隙間から、ぎりぎり高島岬やトド岩が見える。
石狩
従来から、石狩地区から日没時の変形太陽やグリーンフラッシュ(屈折現象の一種)は一部で知られていた。最近になって、「いしかり砂丘の風資料館」の学芸員が、高島岬方面の上位蜃気楼を目撃、撮影し新聞等に紹介されています。
左画像は2019年6月2日撮影(普段は右側のトド岩や中央の岩(えぼし岩?)がほとんど海面に埋もれている)
積丹(しゃこたん)
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