関連リンク
国内
【国内】
- 北海道・東北蜃気楼研究会 ---『高島おばけ』を科学的・歴史的に解説・説明
- 石狩湾蜃気楼Facebook --- 石狩湾で発生するよりタイムリーな蜃気楼情報を発信
- 北海道・東北蜃気楼研究会Facebook --- 北海道で発生するタイムリーな蜃気楼情報を発信
- 知床の蜃気楼・幻氷を楽しもうFacebook---オホーツク海側の流氷や地形・太陽の蜃気楼を発信
- 魚津埋没林博物館 ---公的サイトでは一番まとまっている
- 琵琶湖の蜃気楼情報 ---発生頻度が多く、画像等も豊富
- 岐阜教育大学教養学部 理科教育講座 ---ロシア白海の船の画像が参考になる
北海道に関しては、基本的に上記4件目までのサイトやその関係者のサイトを参考にすれば、上位蜃気楼に関する情報や内容はほぼ網羅できるようです。 一番下の岐阜教育大学のサイトは、標高変化による画像と動画がとても参考になる。(やや画像がピンボケなのが残念) できうれば、国内で発生した蜃気楼画像で公 開してくれるとありがたい。
海外
上位蜃気楼について掲載された、画像やイラストの多いサイトのリンク集です。
- Polar Image (フィンランド)
- Mirage in Finland (フィンランド)
- Wim van Bochoven's Superior Mirage (オランダ)
- The Weather Doctor
- Mirages and Green Flashes
■世界各国の蜃気楼の呼び方
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■世界のサイトで見つけた蜃気楼に関する主なトピックス
■上位蜃気楼は、世界各国で確認されています。フィンランド、ノルウェー、グリーンランド、 アイスランド、スコットランド、アイルランド、氷河がある地域全般、アメリカ北西海岸、アラスカ、ミシガン湖周辺、カリフォルニア海岸、コロラド(山脈)、 カナダ、メキシコ、中国山東省、オーストラリア内陸部、南アフリカ、フランスリオン湾、エーゲ海、リビエラ海岸、イオニア海、イタリアシシリー島近辺など実に様々なところで発生しています。
■上位蜃気楼には、見え方によっていろいろな種類と名前がある。アークティック(=極寒/北極)蜃気楼またはhillingar効果、ファタモガナ、ファタブロモサ(妖精の霧)、 ノバヤゼムリアなど発生場所や妖精の名や地名などにちなんで命名されているようです。 また、歴史上のいろいろな場面や神話などの形で『上位蜃気楼』と思われる現象が関わっているものも多い。
■海上で発生する上位蜃気楼は、海面から数メートルから15メートル程度のところがもっとも多い。 また、海上の波は穏やかで凪(なぎ)である方がよい。
■見る標高にもよるが、対象物との距離によって、出来上がる像の傾向があり、約30Km前後に倒立像(=反転像)が発生しやすい。
■グリーンランドでは、蜃気楼が発生しやすい数ヶ月間は、毎月20日程度発生するそうです。
■蜃気楼の一種で、本来丸い太陽が四角や長方形に見える場合があるが、北極圏の住民や年配のイヌイットにとっては、よく知られているようだ。北海道ではオホーツク海でたまに見られます。
■蜃気楼現象が継続して見えたという最近例では、2006年5月7日に中国山東省煙台の蓬莱市で起こり、数万人の人が約3~4時間観察できたそうである。
■遠方まで見えた現象として、1798年7月にイギリス、ヘイスティングから対岸のフランスのカレー(約80Km)からディエップ(約115Km) 海岸まで確認できた記録が残っている。
また、1977年4月26日にアメリカ、ミシガン湖畔のグランドヘブンから対岸のミルウォーキー(約120Km) の街の灯が見えたそうである。最近では、2015年4月に普段は見られないシカゴの街並みが約100Kmほど離れたグランドミア州立公園(ミシガン州)から見えたと映像とともに地元ニュースで放映された。
1996年12月末には、米国アラスカ州フェアバンクスから約250Km離れたマッキンレー山脈が反転像を伴って蜃気楼化されたのが確認され、写真も撮影されている。 同じような距離で、フランスマルセーユからピレネー山脈東端にあるカニグー山の山並が見えたそうだ。
おそらく一番長距離となるデータと思われるのが、1939年7月17日にバートレット船長が、アイスランドとグリーンランド間のデンマーク海峡から西アイスランドのスナイフェルスヨークル氷河(海抜1446m)を見た約550Km離れたものだろう。
(ギネスブックでは、デンマーク領フェロー諸島からアイスランドのヴァトナヨークル氷河[2119m]が見えた550Kmだとしている)
■上位蜃気楼は、昼間より夜に発生しやすく、長い時間続く傾向にあると記載しているサイトがあります。
■アメリカ合衆国では、上位蜃気楼が多く目撃されているアラスカ(フェアバンクス周辺)や砂漠地帯の他に、大都市近郊でも目にすることができる。場所はロスアンゼルス近郊(サンタバーバラやカタリナ島)やサンフランシスコ近郊(サンタクルーズ他)、五大湖周辺(スペリオル湖やミシガン湖)など。
さらに、上位蜃気楼が、UFOと間違えられるケースも時々ニュースになります。最近では、2006年11月のシカゴオヘア国際空港や2008年1月のテキサス州ステファンビルで見られたものが有名です。
■ナイチンゲールが負傷兵を助け、活躍したクリミア戦争(1853-56)で、英国艦隊が水平線のかなり上空に反転した姿を見せたという記録が残っている。
■1900年、パリジャンがエッフェル塔(建設当時312m)の上にその反転像を見たらしい。(本当だろうか? 市内からなら近すぎるようなき気がするが...。どこから見たのだろう?) | |
反転したエッフェル塔(想像図) |
■1912年4月14日に起こったタイタニック号の沈没に関し、最近では月と地球が接近したためという説の他に、フォグバンクや蜃気楼の可能性が高いとする説が出てきた。(英国の歴史家・実業家のティム・マーティン)
■第一次大戦中の1918年に、サンディーフック湾でドイツのUボートのキャプテンが、潜望鏡からニューヨーク市街を見たところ、反転した街並みが中空に浮かんでいるのを確認している。(想定距離:約14~15Km) | |
潜望鏡からのぞいたN.Y.City(想像図) |
■有名人が見た蜃気楼としては、1927年、大西洋を無着陸横断飛行したリンドバーグが、北大西洋上で何度も蜃気楼を見たそうだ。
■日本で逃げ水(=地鏡)といわれる現象は、下位蜃気楼の一種ですが、英語圏では『ハイウェイ蜃気楼』、『アスファルト蜃気楼』、または『(ホット)ロード蜃気楼』と呼び、ヨーロッパでは、神を冒とくしたギリシャ神話のタンタロスにちなんで『タンタロスの責苦』という。
■シーサペント(海の想像上の動物;sea serpent)といわれる怪物は、実際に存在する巨大な海蛇やイカではなく、蜃気楼によって作られたトドやセイウチ等の海洋生物の拡大・反転した像という説が有望である。
■上位蜃気楼の種類の一つ、Fata Morgana(ファタ・モルガナ)という言葉は、単なる気象光学現象という意味以上に幻影や幻想という意味で文化、文学の中に広まった歴史がある。
たとえば、ワーズワースの詩の題名に使われていたり、ヨハンシュトラウス二世のポルカ・マズルカやアガサ・クリスティの小説、プロコフィエフの歌劇『三つのオレンジへの恋』、Werner Herzogの映画の題名などに使われている。
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